とっても近くなのに
とっても遠い
さっき逢ったばかりなのに
長い時間が流れてしまった
凍土に降り立ち
虚空を見つめた
つながるものは
何もない
あなたといた時間
あれは真実のはずなのに
証拠はなにも残っていない
ひとかけらの石さえも
時のながれに風化してしまう
確かなものは何もない
あるのはだんだん色褪せていく
不確かな記憶だけ
心の奥にしのばせて
時折そっと取り出し
ながめてみる
それは
だんだん読めなくなっていく
記号の数々のようだ
新鮮な思い出のはずだったのに
